霞の向こうの話

□―Repeat―
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「…うーーん、確かこの辺りに入れたと思うんだけど……」


さらに奥へと手をのばし、ガサガサと机の中を探る。


「…………あっ!あった!あったよ新八っつぁんっ!」


そう言い、プリントを片手に顔をあげた俺と新八っつぁんの目が合った。



新八っつぁんは、俺の机の上に片肘をつき、その上に顎をのせていた。
その新八っつぁんの顔は夕日に照らされ、半分オレンジ色に染まっている。
そのまま上目遣いで俺を見あげてくる新八っつぁん。





…う゛。そんな上目遣いとかやめて欲しいんだけど。
……俺、心臓もたないじゃん。


俺の気持ちを知ってか知らずか、さらに新八っつぁんは俺の顔を凝視してくる。




そして



「ねぇ、平助」


と俺の目を見つめたまま言った。


「な、何…?」


あーー多分、俺の顔真っ赤だろうな。

















「俺ら……付き合おっか?」


………………えっ……………?
………い、いま………新八っつぁんはなんて………?


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