霞の向こうの話
□平助の新趣味発覚っ！？
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―そんなわけで、文化祭当日。
白地に水色のラインが入ったセーラー服を着、今だに新八に白い目で見られている平助の姿があった。髪は二つに束ねそこに赤いリボンをしているのがなんとも愛らしい(笑)
「…え、えっと、しんぱっつぁん、ご注文は？」
「ハイ。“女装が好きな変態藤堂サン”アイスコーヒーお願いシマス」
「ちょっ、しんぱっつぁんその言い方やめてよ〜」
「何デスカ？“女装が趣味の変態藤堂サン”」
「って、さらにグレードアップしてるしっ！」
「…えっ、藤堂さんって女装が趣味だったんですか？」
突然隣りのテーブルから声が掛かった。
そこにいたのは、平助の部活（剣道部）の後輩の鉄之助である。部活の後輩につき（春霞の中ではありえない）敬語の鉄であった。
「…あっ！だから、藤堂さんのクラスで文化祭女装するって決まった時、藤堂さん自ら立候補したんですねっ！」
いつの間にか、クラスの雰囲気とは関係なしに平助が自らやると言ったその部分だけが強調されているが、噂とはそんなものである。
「えっ…ちょ、ちょっと鉄君。どこでそんなこと聞いて……まさかっ総司〜っ！？」
「私じゃありませんよ〜」
とチャイナ服姿（で周りを悩殺気味）の総司が答える。
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