霞の向こうの話
□恋する乙女、返り討ち
2ページ/3ページ
「……?…」
「…あぁ、わりィ…」
と呟く新八。
「…忘れてたヨ。そう言えば三倍返しだったよネェ…?」
「…〜〜〜っ///」
そう言うと、再びお返しに取り組み始めた新八だった。
―その後
「…平助、アレお前にやるヨ」
机の上においてある包みを指しながら言う新八。
「…えっ?」
「だーか―ら、今日はホワイトデーデショ?しょうがねェからお返しにアレお前にやるって言ってンのっ」
「…あ、ありがと。しんぱっ…………って、ちょっと待ってよっ!じゃあ今までのは〜〜〜っ!?!?」
「……まっ、細かいことは気にすんなヨ。先月、お前もそう言ってたデショ?」
…思わぬところで、自ら墓穴を掘ってしまっていた平助だった。
―Fin―