霞の向こうの話
□勝てない相手
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…それに、俺にそんな余裕があるわけないじゃんっ!!…格好悪いけどさ…。
「はっ?お前が格好良いことなんて、あったっけ?」
返って来るはずのない返事にぎょっとした。どうやら、最後のぼやきは口に出てしまってたらしい。
「…って、しんぱっつぁん、ひどーい」
「うるさい。お前にはそれで、十分っ!そう言うことは俺に勝ってから言いなよね」
「そんな〜…」
それは、無理だよ〜とかなんとか言いながら、平助は、これからもいろんな意味に置いて彼には適わないんだろうななどと考えていた…。
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