霞の向こうの話

□甘いチョコレートとその活用法
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「はいっ!しんぱっつぁん。これ俺のき・も・ち♪」


「何ヨ?これ?」


「何ってチョコレートでしょ!?今日は世の中の乙女ちゃん達の一大イベント。バレンタインだよーっ!?」


「…あぁ」


「って、反応うすっ!」


「ってか、いつからお前は乙女になったんだヨ」


あと、その乙女ちゃんってのはやめろ。きもいから。


「まーまー、細かいことは気にしないで、俺の気持ち受け取ってよっ!」





「……………しょうがねェから貰ってやるヨ」


「なにその微妙な間っ!」



騒ぐ平助を無視して、新八がガサガサと包装紙を捲ると、そこには少しだけ形のいびつなチョコの塊が五つほど。


包装紙から多少予測はしていたが……手作りかヨ…。


だとするとこの可愛らしいピンクのラッピングもおそらくこいつのお手製だろう。…ほんとにお前はどこぞの乙女かヨ。

取りあえず、目の前のチョコの塊(トリュフ)を一つ口に放り込む新八。…まぁ、味は悪くない。いや、むしろ手作りにしては上手な分類に入るのだろう。ほんっとこいつ変なとこで器用だよネェ…と新八が関心していると



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