AGEHA

□5
1ページ/6ページ


「うん、おいしい!」

「これもうまい! 」

「うんうん、イケる」

「これも美味」




大男は次々と豚を平らげ、食べ終わった残骸を積み上げていった




≪半生も好みだったみたいね≫



≪…ていうより、気付いてない≫









ドォォォォン!






「終―了ォ―!!」



ドラの音で打ち切られたブハラのメニューは、用意された70頭全てが完食され、そのどれもが満足する味だった様子



風船の様に膨れた腹は、体積以上の豚をその中に収めている





≪あのお腹、ミルキよりすごいね≫



≪うん、ミルキの3倍はある≫



「甘いわねーアンタ 美食ハンターたる者 自分の味覚には正直に生きなきゃダメよ」



試験官メンチが叩くドラの音が響き渡り、前半の審査が終了した




「豚の丸焼き料理審査!70名が通過!!」






間を空けず後半試験が始まり、メニューが発表される



「2次試験後半 あたしのメニューは スシよ!!」




≪スシ?イルミ知ってる?≫



≪さあ…?≫



他の受験生も明らかに動揺し、困惑の表情を浮かべた



「ヒントをあげるわ!中を見てごらんなさ―い!ここで料理を作るのよ!」




小屋の中には調理台が並び、道具と材料が揃えてある



「最大のヒント!スシはスシでもニギリズシしか認めないわよ!」




試験官の合図で皆は調理台に急いだ



「それじゃスタートよ!あたしが満腹になった時点で試験は終了!その間に何コ作ってきてもいいわよ!」



【2次試験後半 メンチのメニュー 参加人数70名】









.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ