御伽噺2(蔵馬メイン小説)

□滑稽な恋
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「いらっしゃい。」
「・・・・・。」
「今度はどこですか?」

薬草を準備する蔵馬をただ見つめた。

「耶雲達との戦いが終わったばかりなのに貴方って人は・・・」
「・・・・・。」

蔵馬の発した言葉に返事はなかった。
さすがに不思議に思った蔵馬はようやく顔を上げた。
紅い瞳と翡翠の瞳が結ばれる。

「飛影・・・」

蔵馬が名を呼んだのと飛影が刀を抜いたのは同時だった。


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