御伽噺2(蔵馬メイン小説)

□すりぬけたのは・・・
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幽助の顔から笑みが消える。
蔵馬の身体を赤く包んでいるその傷跡が悲惨な時間を思い出させた。
目の前で行われた残酷な行い。
当たり前のように殺し合いが行われる大会に出ておきながら残酷の何もないことはわかっている。
でも、それでも、蔵馬の戦いは目を覆うには充分だった。
蔵馬の身体が爆発によって真紅に染まっていく光景が鮮明によみがえり、幽助はたまらず目を閉じた。


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