御伽噺2(蔵馬メイン小説)

□星を待つ者
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おばあさんが座ったから僕も隣に座った。
なんとなく。
別に話す事なんてなかったけどさ。
暇だったし。
パパに待ってろって言われたし。

「千年以上前にね・・・」

しばらく何も言わなかったくせにいきなり喋りだした。
別にいいけど。

「それはそれは美しい妖怪を見たんだ。」

そう言っておばあさんは僕の頭を撫でた。

「私が強い妖怪共に囲まれてもうダメだと思った時に突然現れたんだよ。
最初はあまりの眩しさに空から星が落ちてきたと思った。」
「星がぁ!?そんな事あるわけないよ!」
「くっくっく・・・そりゃそうさ。
でもその時の私はそう思ったのさ。
強い風は吹いたと思った次の瞬間、目の前に星のように美しい妖怪がいたんだ。」



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