御伽噺2(蔵馬メイン小説)

□不思議な一日
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そんな会話をしているうちに、幽助と桑原は海に向かって走り出していた。

砂に足を取られつつも2人は走る。

呆れてため息をつく飛影に「行こう」と半ばイタズラな気持ちで手を差し出した。

スルーされると思っていたその手は予想を裏切って握り返された。

蔵馬の顔が熱くなる。

階段を下りて踏みしめた砂は熱かった。

でも握られたままの手の方が熱い。


「飛影・・・どうしたんですか?」


思い切ってきいてみたら


「暑さのせいだ。」


そう笑われた。


「ずっと暑ければいいのに。」


そう呟いたら、やっぱり飛影は笑った。



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