御伽噺2(蔵馬メイン小説)
□時を越えて
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「・・・・・。」
じっと見つめる小さな視線。
5才ぐらいの男の子。
もう少し詳しく言うと、5才ぐらいの見た目の妖怪の男の子。
「どうしたの?」
敵意は感じない。
けど目の前にいるのはまぎれもない妖怪。
蔵馬はわずかながら警戒心を持った。
「お兄ちゃん。走ろう。」
「え?」
「早く早く。」
その子は突然蔵馬の手を引いて走り始めた。
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