御伽噺1(蔵馬メイン小説)

□☆Trouble at Night☆
2ページ/7ページ

「・・・なんなんだ、これは。」
「ごめんなさい;」

縁側には殺気に近い苛立ちを浮かべた飛影とそれを苦笑いで抑えようとする蔵馬。
それもそのはず、指定の場所に到着した飛影が見たものはいつも以上に酔っ払った酎と無意味に部屋を飛び回る陣、上機嫌の男臭い奴らと、その理由を物語る酒瓶だった。
しかしそんな事はどうでもいい・・・飛影が何よりも怒りを感じたその理由は・・・

「なぜ貴様が酌などしてるんだ!?」
「・・・まぁまぁ。」
「まぁまぁじゃない!!幽助なんぞに肩を抱かれやがって!しかも桑原に膝枕だと!?」
「幽助は突然・・・桑原君だって酔っ払って横になった途端寝ちゃったんですもん。」
「黙れ!おまけにさっきの凍矢との距離!あれは間違いなくキスしようとしてたぞ!!」
「気のせいですよ。凍矢がそんな事するはず・・・」
「お前は甘すぎるんだ!もっと危機感を持て!!」

あまりのその剣幕にさすがの蔵馬もマズイと身を引く。
そしてその瞬間、蔵馬は何かに体を支えられ振り返った。




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ