御伽噺1(蔵馬メイン小説)

□Children Battle
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いつもより早めにしたくにとりかかったはずなんだが・・・


そう思いながら幽助は頭をかいた。
隣でまだ文句を言っている桑原には触れず、一番に頭を下げないといけないだろう綺麗な少年を頭に浮かべながら待ち合わせのファミレスに向かう。
ランチタイムの少し前とあって店内はそんなに混んでない。
生意気な奴が隠そうとしない妖気をたどってそこへ向かう。


「わりぃ!遅れた!スマン!!」


そう言ってすばやく頭を上げた幽助は固まった。
隣の桑原も何が何だかわからないといった様子。


「あの・・・ゴメン、事情があって・・・」


遅れたわけじゃないのに申し訳なさそうな顔をする蔵馬の横には深くニット帽をかぶった小さな妖怪と、それを挟んでせっかくしゃれたパーカーを着ているのにもんの凄く不機嫌といった顔の飛影がいる。




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