御伽噺1(蔵馬メイン小説)
□千年の想い
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「蔵馬。」
静かな声で呼ばれ顔を上げた。
久しぶりに聞く声。
低く響く声の中にも凛とした強さを秘めている。
また・・・強くなったな・・・
「黄泉・・・」
「久しぶりだな蔵馬。浦飯に・・・飛影だったか・・・」
「おっす!相変わらずおめぇのガキは生意気だな!」
「いまだに手いっぱいだよ。」
ため息をつきながら黄泉が俺に歩み寄る。
一瞬飛影の顔をちらりと見た気がするのは気のせいだろうか。
飛影も黄泉を睨んでる気がするけど・・・
「修羅、本部から会場地図をもらってきてくれ。
さっきもらいそこねてしまったんだ。」
「なんだよー・・・しっかりしろよ、パパ!
蔵馬、ちょっと行って来るね?
また戻って来るから一緒に試合見よう?
話したい事もいっぱいあるんだ!」
「いいよ。待ってる。」
最後にもう一度俺に抱きついて修羅が駆けて行った。
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