御伽噺1(蔵馬メイン小説)
□二人
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久しぶりの人間界。
相変わらずの騒がしさに胸クソが悪くなる。
しかしそんなことはどうでもいい。
今俺が求めているのは・・・
通いなれた道をもどかしく感じながら走る。
あいつの部屋までの距離をこんなに長く思うのは初めてだ。
奴の部屋の外の木に立ち部屋を覗く。
だが奴の妖気を感じない。
「いないのか・・・?」
あいつなら知ってるかもしれん。
俺はもう一人の妖気の元へ向かった。
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