御伽噺2(蔵馬メイン小説)
□甘い夜
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「飛影の手でなでられるの好きです。」
二人で高みへ昇りつめて、その熱が治まってきた頃、ふと蔵馬が呟いた。
その瞳はまだ潤んだまま。
「飛影がこんなに優しいって知ったら幽助や桑原君倒れちゃいますよ。」
「こんな時にまで余計なものを思い出させるな。」
思ったことをそのまま口にしたら嬉しそうに笑ってその綺麗な顔を俺の手に摺り寄せた。
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