御伽噺2(蔵馬メイン小説)
□滑稽な恋
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「そういう事だったのか。」
自分が出会う前に起こっていた真実を飛影は知った。
死んだ奴のことが忘れられず、他の誰かを想うことをしない。
よくある話だ。
「死んだ奴に勝つ術などないな。」
嘲笑を浮かべ地面を蹴る。
風が冷たい。
「馬鹿が。」
戦って奪える方が楽だと心底思った。
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