御伽噺2(蔵馬メイン小説)

□滑稽な恋
1ページ/9ページ

「そういう事だったのか。」

自分が出会う前に起こっていた真実を飛影は知った。
死んだ奴のことが忘れられず、他の誰かを想うことをしない。
よくある話だ。

「死んだ奴に勝つ術などないな。」

嘲笑を浮かべ地面を蹴る。
風が冷たい。

「馬鹿が。」

戦って奪える方が楽だと心底思った。




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ