御伽噺2(蔵馬メイン小説)
□夜の眠り姫
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「おふくろさんの調子どう?」
「いいみたい。もうすぐ退院だしね。」
「そりゃよかった。お前は?」
「え?」
それまですんなり進んでいた会話が止まる。
端正な顔立ちの少年はタバコを咥える目の前の彼を見る。
「えって・・・お前の傷だよ。」
自分の腹部を指さされて蔵馬は思い出した。
10日前に幽助をかばった自分に剣が刺さった事を。
一人の妖怪が持つ降魔の剣が・・・
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