御伽噺2(蔵馬メイン小説)
□想ヒ全テヲ貴方ニ捧グ。第九章
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暗闇の中、まばゆい光を放つその存在があまりにも綺麗で。
気がついたら泣いていた。
「何を泣く?」
「貴方が・・・綺麗だから。」
「・・・俺はお前の中にいたんだがな。」
「誰?」
尋ねると彼は隣に座って優しく肩を抱いてくれた。
ふわふわとしっぽが揺れている。
「こうやって話すのは初めてだな。」
「ここはどこ?」
「ここはお前の精神空間。こうやって俺達が話せるのはここだけだ。」
「ここは暗くて寒いな。」
「もう外に出られるさ。幽助達が待ってる。飛影もな。」
「飛影も?」
思わず声が大きくなった。
彼は笑って頭を撫でてくれた。
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