御伽噺2(蔵馬メイン小説)

□一瞬で上昇
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その日、蔵馬の部屋が騒がしくなったのは午後八時を過ぎた頃だった。
珍しく仕事が早く終わって、食材を求めスーパーに立ち寄った時に携帯が蔵馬を呼んだ。
着信画面には見慣れた名前。

「はい。」
「あ、蔵馬?もう仕事終わったのか?」
「えぇ、珍しくね。」
「んじゃ話は早ぇーや。今から行くからー。」
「・・・は?」
「んじゃなー。」
「ちょっ・・・幽助っ。」
「あ、桑原も行くからー。」
「ゆぅ・・・」

一方的に喋った携帯はもう静かになっていた。
ため息をつきつつ最近忙しくて彼らに会ってなかった事に気づいた。
蔵馬は買い物を素早く終わらせて帰路につく事を決めた。



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