御伽噺2(蔵馬メイン小説)

□想ヒ全テヲ貴方ニ捧グ。第八章
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忘れないでほしい。

共に過ごした時間を。

あの日、あの時、俺が隣にいた事を。

心を切り裂くような悲しみや、

煮えたぎるような怒りや、

感じたことのない喜びを共有した事を。

並んで駆け抜けた日々を俺は忘れる事はないだろう。

けれどお前にも覚えていてほしい。

俺の我儘だけれど。

俺達の運命が二度と交わらなくなろうともどうか覚えていてほしい。

消える命が

確かにお前を愛していた事を・・・



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