御伽噺2(蔵馬メイン小説)

□星を待つ者
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毒を持ってる事は知ってたよ。
魔界のバラの中で唯一毒を持ってるって前に教えてくれたもん。
でも・・・すごく会いたくなっちゃったんだ。
だから・・・

「おい、その花は毒を持ってるんだ。お前みたいなガキなんか1分とせずに死ぬぞ。」

後ろからそう言われて僕は急いで手を引っ込めた。

「こんなにキレイなのにね。」
「キレイだからこそ危ういんだよ。」

僕には意味わかんないや。

「坊や、一人かい?」
「パパが向こうにいるよ。おばあさんは?」
「もう数千年・・・一人ぼっちが当たり前になってしまったよ。」




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