御伽噺2(蔵馬メイン小説)

□不思議な一日
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「あっちぃー!!」
「28℃とか嘘だろ!!」


エアコンがきいた車内から一歩出れば、すでに脳が汗を出せと命令したらしい。

文句を言いつつも笑顔の2人の首筋を汗が流れている。

久しぶりの4人行動。

平日という事もあって、海岸の人影はまばらだった。


「魔界の海と違うから入っても大丈夫ですよ。」
「わかってる。」

普段の彼と違って見えるのはやはり服装のせいか。

白地に青のロゴが入った爽やかなタンクトップ蔵馬が2日前に買っておいたもの。

早くも役に立ったねと蔵馬が笑った。

機嫌がいいのか、飛影も少し笑った。



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