御伽噺2（蔵馬メイン小説）
□静かなる誓い
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薄いカーテンの向こうがオレンジ色に染まっている。
冷たい風がカーテンを揺らし、光と影がやわらかく動く。
静かな部屋。
動く物は何もない。
そこへ一つの影が降り立った。
部屋が持つ静けさを壊すことなく、彼は足を踏み入れた。
そして迷うことなくある場所へ向かう。
2つ並べられたベッドのうち、1つは今、主を持っていた。
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