御伽噺1(蔵馬メイン小説)
□あの日の光
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「待てくそがき!!」
「すばしっこい奴だぜ!」
追ってくる無数の足音を聞きながら邪魔な木々を切り払った。
一瞬の油断から隠していたその石が表に出た。
奴らはそれを見逃さなかった。
「絶対その氷泪石奪ってやるからな!!」
「しつこい奴らだ。」
きりがない・・・
そう判断して飛影が振り返り、剣を振りかざした瞬間激しい痛みが右足を襲った。
見ると奴らの一人が放った飛び道具がその脚から血を溢れさせていた。
「くそっ・・・」
殺られる・・・そう思った。
しかし飛影を包んだのは死ではなく、眩いばかりの光だった。
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