御伽噺1(蔵馬メイン小説)

□パンドラの箱
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彼女は箱を開けた。

たちまちそこから溢れてきた。

病気、飢饉、災害、人災・・・あらゆる災いが溢れてきた。

そして全てが溢れ出て、最後に・・・

箱の底には希望だけが残っていた。









この生活の果てには、もう希望も残らない。

こんな穢れた体になった今、もう彼には会えない。

あの頃のように、彼を想う事すら許されるはずがない。





飛影

綺麗な貴方の隣には

もう立てません。






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