御伽噺1(蔵馬メイン小説)
□パンドラの箱
1ページ/10ページ
彼女は箱を開けた。
たちまちそこから溢れてきた。
病気、飢饉、災害、人災・・・あらゆる災いが溢れてきた。
そして全てが溢れ出て、最後に・・・
箱の底には希望だけが残っていた。
この生活の果てには、もう希望も残らない。
こんな穢れた体になった今、もう彼には会えない。
あの頃のように、彼を想う事すら許されるはずがない。
飛影
綺麗な貴方の隣には
もう立てません。
.
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ