御伽噺1(蔵馬メイン小説)
□想ヒ全テヲ貴方ニ捧グ。第一章
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誰かの為にだなんて、あの頃の俺は考えもしなかった。
けれど、あの女(ひと)からその感情を教わって
そして、貴方にこの感情を抱いた。
ねぇ飛影・・・
貴方がいないとダメなんです。
弱くなったなと笑うよね。
そんなお前はいらないと笑うのかな。
あの女(ひと)が亡くなった今、人間界に俺の居場所は無くなった。
貴方を見ていていいですか?
貴方を想っていいですか?
貴方の背中を追ってていいですか?
貴方の為に・・・
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