御伽噺1(蔵馬メイン小説)

□☆Trouble at Night☆
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いつものように窓に降り立つ。
『今日はシュウマツ・・・明日休みのはず。』
その確信がここ最近自分の胸のうちに躍っていたことを飛影は隠し続けてきた。
休まず働きっぱなしだったのは明日から二日間休む為。
元躯軍筆頭戦士飛影のシフトは今、蔵馬の休みに合わせる前提なのだ。

「2週間ぶりか・・・」

珍しくカーテンが閉まっている彼の部屋の窓を開ける。





「・・・・・蔵馬?」

机のライトだけが着いたその部屋に主の姿はなかった。
ふとほんのり薄暗い机に書置きを見つけ飛影はそれを手に取った。

『飛影へ
幻海師範の家にいます。出来るだけ早く来て下さい。理由はその時話します。
蔵馬』

「・・・なんでだ;」

せっかくの二人っきりの休みが・・・
あの家に行く時は必ず何かに巻き込まれたか、またはその前兆・・・
飛影はため息をついて今降り立ったばかりの窓辺を蹴った。




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