御伽噺1(蔵馬メイン小説)

□黒の呪縛
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『やはり私は4人の中でお前が一番好きだよ。』


あれ以来鴉が心を支配している。
あの声を思い出すたびにゾクリとする。

勝てない・・・

そうわかっていても、確実にその時は近づいている。


「くそっ・・・」


イライラする。
いくらイメージの奴と戦っても、気づいたら奴は後ろにいる。
蔵馬はやり場のない思いをぶつけるかのように目の前のテーブルを殴った。


「俺は・・・何回奴に殺された?」


イメージの鴉と戦った回数がその答え。
最後に辿りつくものは鮮血が噴出す自分の体。
そしてそれを快感の目で見下ろす鴉。
蔵馬の背筋がまたゾクリとする。





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