御伽噺1(蔵馬メイン小説)

□千年の想い
1ページ/7ページ

「蔵馬ー!!」


高い声に呼ばれ振り返った。
隣にいた幽助と飛影もつられて俺と同じ方を見た。
こっちに向かって一直線に駆けて来る小さな影。


「蔵馬っ!!」
「修羅。」
「蔵馬だぁ〜!蔵馬蔵馬蔵馬ぁぁぁvv」
「ははっ・・・久しぶりだね。背も伸びちゃって・・・」
「会いたかった、蔵馬!」


しがみついて俺の顔を見て頬を擦り付けるという行為を繰り返す彼を普通に可愛いと思う。
二度目の魔界統一トーナメントの開催。
以前会った時よりも背も伸び、顔も少し凛々しくなった。
それでも前と変わらずなついてくれる事が嬉しい。


「久しぶりだなー、チビ助ぇ!おめぇ俺と蔵馬の扱い違いすぎだろ!?」
「うるさい、ウラメシ!!」
「っかぁ〜!!生意気ぃぃぃ!!」


幽助にあっかんべぇ〜として、ころりと表情を変えて俺を見上げる彼を撫でる。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ