御伽噺1(蔵馬メイン小説)

□大切な空間
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「何?」


振り返るとそこには器用に薔薇の花びらだけを舌にのせてこちらに見せている飛影。
そしてこれ見よがしにそれを口に隠し・・・


「食ってやった。」


とニヤリと笑った。


「・・・っ///!!」
「なかなかうまいな。」


飛影のその行動の意味が痛いほどわかり、顔に熱が集中する。


「あら、よかったわ。」


母さんがのんきに答えているけどもうそれすらどうでもいい。


「返事は?」
「・・・っ・・・貴方って人はっ・・・///!」


どうしたの?と目できいてくる母さんの目の前でくくっと小さく笑う飛影を睨む。


「後でな。」


その飛影の一言に俺は赤くなった顔を隠してうつむくしかなかった。





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