未来小説

□不安
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「桜乃…、今は桜乃を連れてアメリカへ行けない。だけど俺が18になる誕生日に必ず迎えに来る。桜乃を掠いに来る。だからそれまで待ってて」
「うん…、待ってる。待ってるねリョーマくん…」
「世界ランク10位に入れるように頑張る。それまでは連絡は取らないと思う。だけど離れても俺の心は桜乃だけだから」
「私もリョーマくんしかいないから…。いつまでも待ってるから」
「ん」
「いってらっしゃい」
「行ってくる」
こうして中学卒業後、リョーマはプロテニスプレーヤーになるべくアメリカへテニス留学の為旅立った…。







それから三ヶ月が経ち…
「やっほー!桜乃待ったー?」
「ううん。今来た所だよ」
ここは喫茶店。本屋のバイトを始めた桜乃は今日は休みをもらった為、朋香と待ち合わせをして久しぶりにショッピングでもしようとしたがまずは喫茶店で話に花を咲かせることにする。
「私、アイスティーを…」
丁度注文を取りにきた店員に告げると桜乃が飲んでいるジュースを見て「あれ?」と呟く。
「…桜乃、どうしたの?なんか最近、グレープフルーツジュースばかり飲んでない?」
「えっ…?そうかな」
「最近妙に酸っぱそうなものを食べたがるよね…」
「うん…。なんかすっきりするのが欲しくなっちゃって」
「桜乃…、リョーマ様が旅立つ前に性交渉もった…?」
「………!」
考え込んだ桜乃が真っ青になる。リョーマがアメリカへ旅立つ前日リョーマの部屋でそういえば性交渉をもった…。


まさか…
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