未来小説

□プロポーズ
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高等部に進学した私、小坂田朋香は憂鬱な日々を送っていた。私の親友桜乃は中一の頃から付き合っていたリョーマ様の子供がいるって聞いたから…?それもあるけど




今、ここには私の彼氏である英二…、いや菊丸先輩は高等部にはいないから…




「俺、美容師になりたい」
いきなり中二に進級した私に告げられた一言。高等部に進学して勉強は肌が合わなかったらしく、呆気なく
「退学届けだしてきた」
って言われたのは高等部に入って一週間後。菊丸先輩、みんなに一言も言わずに勝手に決めて…


案の定、家族は勿論テニス部仲間達から反対されたらしい。それでも意思が強い菊丸先輩を止めるのは誰も敵わなかった。
「朋香ちゃんからも思い直しなさいって言ってあげてくれないかしら。美容師の勉強するのは高校を卒業してからでも遅くないと思うのよ」
…と菊丸先輩の家族から説得するように頼まれた。何度も。




私も菊丸先輩の夢は叶えてほしくて…。でも皆さんの言うことはごもっともと思う。
「朋香は夢を追い掛けるばかりの男って…嫌い?」
って言われた事がある。そんなある時菊丸先輩はみんなの前で宣言したんだ…。
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