Novel
□りんご症候群。
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とある日の楽屋のヒトコマ。
いつも通り普通の人たちには、
少し近すぎるであろう距離の俺たち。
収録時間が予定よりも遅れて、
ただいま楽屋で絶賛待機中です。
そろそろゲームにも飽きてきたので、
隣で携帯をいじるおじさんに声を掛ける。
「ねー、おじさん」
「なにー?にの」
あなたたまにはおじさん呼びに対して、
なんか言ったらどうなの。
…まぁ呼んでるのは俺だけだけど。
「ひまー、」
「んー、おいらも」
おじさんは携帯をテーブルに置いて話す。
最近やっとスマホになったはいいが、
なかなか使いこなせずにいる。
ただ釣り情報の見方だけは、
仕方なく俺がこの前に教えてあげた。
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