Novel
□4枚のメッセージカード
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1月も終盤に差し掛かる今日この頃。
みなさん、元気にお過ごしでしょうか。
流行りの病である、
ノロウイルスやインフルエンザには
十分にお気をつけください。
…まぁそんな話はさておき。
さっきからメンバーの…、
特に相葉ちゃんの様子がおかしいのです。
「どうしたの」って聞いても、
目を泳がせた末「なんでもない」って。
そのやりとりのあとには必ず、
ニノと松潤にギロリと睨まれてたり。
ただただ変わらないのは智くんだけ。
「ねぇ、今日はなんかあんの?」
「んー、さあ?おいら知んない」
…あれ?
智くんなら知ってると思ったんだけどな。
それとも知ってて教えてくれないのか。
「ねぇ、さとしく…」
コンコンッ…
「櫻井さん、お願いします」
俺の言葉は惜しくも、扉をノックする音とスタッフの声に掻き消されてしまった。
「ほらしょーくん呼んでる」
「…はいはい、行ってきます」
「ふふ、行ってらっしゃい」
なんか今の会話、夫婦みたいだな…
なんて考えながら俺は楽屋を後にした。
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