Novel
□寂しい夜には。
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※これはまだ鍵のかかった部屋が
放送していたころのお話です。
かなり前の話になりますが……、
では、どうぞ
「はぁ、疲れた…」
ZEROが終わって、家に着くと
一人で呟く。
最近、愛しい彼とろくに話せていないから
俺を癒してくれるものがない。
…別にケンカした訳じゃないよ?
ただ、彼も俺も忙しいだけ。
彼はドラマ撮影がとにかく忙しそうで。
レギュラー番組の収録でも
ギリギリに楽屋入りして
終わると素早く次の仕事に向かう。
そんな彼に話しかける隙なんて
一切なくて。
要するに俺は今、智くん不足。
…まぁ忙しそうな彼を前に、
そんなことは言えないけれど。