Novel
□あなたの幸せ
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まずはこちらからどうぞ。
本当はもう分かってました。
あなたがどれだけあの人が好きなのかも。
隣にいる俺なんて目に入らないってくらい
あの人…、翔さんを見てましたもんね。
10年も一緒にいれば嫌でも分かりますよ。
あなたが誰を想っているかぐらい…ね。
あなたが翔さんを好きになっていく
その横で…、
俺もあなたに恋をしていたんだから…。
気付かなかったでしょ?
俺、演技派だし、何より…。
あなたは翔さんしか
見えてなかったですからね…。
o:ふふ…。まぁた翔くんと相葉ちゃん
バカやってる…
あなたの目は常に、
翔さんを無意識に追ってる。
あなたと俺は肩が触れるほどの距離なのに
俺のことなんてまったくと言っていい程
視界に入っていないんでしょうね…
そして俺は
なんにも気付かないで笑うあなたの横顔を
ただずっと見ていました…。