タイトル名入力
□宇宙の隅でしか愛を叫べないでいるくせに
1ページ/1ページ
「俺は男だ」
「神はそれを許されない。それでも俺は、」
ウォルターが悲痛に叫ぶ。
「お前を愛してしまったよ!!」
そんな彼は後悔と背徳に酔っているのだろう。
「じゃあお前はカミサマの愛と俺の愛、どちらをとるんだ?」
俺の試すような質問に、ウォルターは息をのむ。
ただ悲しげに眉を下げ、ボロボロと涙を流した。
「…お前は本当につまらない奴だな。」
だから俺はお前が嫌いだよ、
そう付け足して、俺はアイツに背を向けた。
宇宙の隅でしか愛を叫べずにいるくせに
(よく言えたもんだよ、私は貴方をを愛しています、だなんて。)