暗殺部隊の雲と霧と…

□赤ん坊との再会
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「……ただいま」


「おかえり、恭弥」


玄関で迎えた恋人基、アラウディと軽くただいまのキスを交わしてから恭弥は家に上がる


「うん。今回、いろいろすまなかったね」


「別に。僕だって白蘭には少しイライラしていたからね
いい憂さ晴らしにはなったよ。あの子にも色々手伝ってもらって、空気も少しずつ澄みそうだ」


「本当に言わなくていいのかな、ユニ達が死んでないこと」.


「しばらくは能力を使って体は動かないから変に期待させるよりかは幾分マシだと思うよ」


「これはアラウの結界?」


部屋に入った恭弥は真ん中に横たわるユニとγを包み込む光をみながら訪ねるとアラウディは首を縦に振って肯定の意を見せる


「うん。この中なら少しは回復が早くなるだろうからね
恩返しはこれくらいでは全然足りないだろうけれど、できる限りは尽くすつもりさ」


「アラウがここにいるのも、ルーチェのおかげだもんね
僕もアリアには随分と世話になったし、その愛娘を預かったからには最後まで面倒みなきゃ。それに、彼女達が好意を持ったγも助けられたし、なんとか一安心だね」


「うん。まさかユニと一緒に炎を注入するなんて思わなかったけど…
ところで、過去に戻ったようだね、ボンゴレの連中は」


「まぁね。骸がアラウによろしく、ってさ」


恭弥が骸から手渡された菓子折りをアラウディに渡すと興味深そうに笑いながらそれを受け取った


「気づいてたんだ、僕のこと」


「みたいだよ。相変わらずボンゴレはあの女に心酔していたから、アラウのことを仄めかしても気づかなかったらしいけれどね」


「別に知らなくていいよ。恭弥、僕が不甲斐ないばかりに辛い思いさせたね」


「アラウが悪いんじゃない。この世界が悪いんだ
でも、感謝はしてるよ。この世界に」


「?」


「だってそのおかげでアラウに会えたもの」


「……そうだね」


互いに寄り添うγとユニの隣に座り空を見上げた二人の顔には笑顔が浮かんでいた
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