すべてが終わってしまう前に

□ダブルデート、決行!
1ページ/3ページ

「……うーん……」


雲雀はある書店にあるテーマパークのガイドブックを前に唸っていた
そこにふと声を掛けられる


「あ、君!」


「ん?あ、秀徳の……」


「高尾和成ってんだ。真ちゃんの同中っしょ?前に試合見に来て、真ちゃんと喋ってた…
あ、真ちゃんってのは緑間のことだぜ?」


「(真ちゃん…そう呼ばれてるんだ)あ、僕は雲雀恭弥だよ」


「じゃあ、雲雀。何か唸ってたけど、どうしたの?」


「会ったばかりの君にいきなりこんなこと聞くのは失礼なんだけど……真ちゃん、って呼ぶってことは、高尾、緑間と付き合ってたりする?」


「へ?んー…一応付き合ってるなー…なになに、恋の相談!?」


「……まぁ、そんなとこ」


「マジで!?どうしたよー」


「……デートって、どうしたらいい?」


しばらくしてから少し顔を赤らめながらも雲雀は口を開いた


「デート?そりゃ、また…。ちなみに…付き合ってどのくらい?」


「付き合ってから一年くらい」


「一年付き合ってて、デートしたことないの!?」


「仕事やバスケとか色々あって、中々オフが取れないんだよ
彼にも仕事があるからね」


「へぇ…。じゃあさ、こうしない?」


高尾が耳打ちするとその内容に同意を示すように首を縦に振った
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ