すべてが終わってしまう前に
□ダブルデート、決行!
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「……うーん……」
雲雀はある書店にあるテーマパークのガイドブックを前に唸っていた
そこにふと声を掛けられる
「あ、君!」
「ん?あ、秀徳の……」
「高尾和成ってんだ。真ちゃんの同中っしょ?前に試合見に来て、真ちゃんと喋ってた…
あ、真ちゃんってのは緑間のことだぜ?」
「(真ちゃん…そう呼ばれてるんだ)あ、僕は雲雀恭弥だよ」
「じゃあ、雲雀。何か唸ってたけど、どうしたの?」
「会ったばかりの君にいきなりこんなこと聞くのは失礼なんだけど……真ちゃん、って呼ぶってことは、高尾、緑間と付き合ってたりする?」
「へ?んー…一応付き合ってるなー…なになに、恋の相談!?」
「……まぁ、そんなとこ」
「マジで!?どうしたよー」
「……デートって、どうしたらいい?」
しばらくしてから少し顔を赤らめながらも雲雀は口を開いた
「デート?そりゃ、また…。ちなみに…付き合ってどのくらい?」
「付き合ってから一年くらい」
「一年付き合ってて、デートしたことないの!?」
「仕事やバスケとか色々あって、中々オフが取れないんだよ
彼にも仕事があるからね」
「へぇ…。じゃあさ、こうしない?」
高尾が耳打ちするとその内容に同意を示すように首を縦に振った