すべてが終わってしまう前に
□帰っていいかな?
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「ふぅ……番組が残り一つ…」
「頑張って、ラストよ。はい、セット完了!」
「そうだね。……ん?」
ヴーヴー、とマナーモードにしていた携帯を手に取り雲雀は携帯を開いた
「友達?」
「……知り合い程度、かな。…なんか、勉強教えて欲しい、ってメールが……」
「どれどれー?」
【From 火神大我
件名 黒子からメアド聞いた
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勉強、教えてくれ
このままじゃI・Hに行くどころか、決勝リーグにすら出れねぇかもしれねぇ】
「え、短!?何これ!」
「…そんな奴です。全く…僕だって暇じゃないのに、いい迷惑だよ」
「でも、いくんでしょ?面倒見いいもんねー、黄瀬くんといい、中学の同級生の子たちといい」
仕方なくだよ、と短く返しながら携帯のボタンを押していく
【To 火神大我
件名 仕方ないね
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仕事が終わったら行くから、場所教えな】
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