紅の十字架
□年に一度の記念日
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「ねぇ、アルマ。明日は何の日か知ってる?」
「もちろん!恭弥はどんな感じにしたい?」
「うーん…とりあえず、いつも通り?」
「だよねー…」
僕とアルマは二人して頭を悩ませていた
明日、6月6日は僕達と幼馴染みであり、親友の神田ユウの誕生日だ
「蕎麦は必須だよね…あとは、何だろう」
「煩いのは嫌いだしね……」
「「うーん…」」
無限ループだった
例年、誕生日おめでとう、と祝ってから、みんなで蕎麦を食べて、僕が作ったケーキをユウが一口だけ口に入れて、いらないと言われてアルマがマヨネーズを盛りに盛ったケーキを平らげて、そんな一日
同じだとつまらない、と二人で考えていたが、いっこうに進まない
「よし、相談しよう!」
「誰に?」
「それはねー」
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