紅の十字架

□年に一度の記念日
1ページ/2ページ

「ねぇ、アルマ。明日は何の日か知ってる?」


「もちろん!恭弥はどんな感じにしたい?」


「うーん…とりあえず、いつも通り?」


「だよねー…」


僕とアルマは二人して頭を悩ませていた
明日、6月6日は僕達と幼馴染みであり、親友の神田ユウの誕生日だ


「蕎麦は必須だよね…あとは、何だろう」


「煩いのは嫌いだしね……」


「「うーん…」」


無限ループだった
例年、誕生日おめでとう、と祝ってから、みんなで蕎麦を食べて、僕が作ったケーキをユウが一口だけ口に入れて、いらないと言われてアルマがマヨネーズを盛りに盛ったケーキを平らげて、そんな一日
同じだとつまらない、と二人で考えていたが、いっこうに進まない



「よし、相談しよう!」


「誰に?」


「それはねー」



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ