紅の十字架

□新たな一歩
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【ユウ、大好き】



ふわり……



百合の花弁が落ちたのを見て目を閉じる雲雀



「…さよなら、アルマ。お疲れさま…」



神田に抱き締められるアルマの最期を見届けてからアルマの頬に手を添えて雲雀は微笑んだ


「よかったのか…恭弥」


「何が?」


「俺と一緒に来たことだ」


「何を今更。これでユウはアルマや彼女、教団…それに、僕に縛られなくていい

もう、自由なんだよ」


「お前も、自由になっただろ。過去も記憶も関係ない、たった一人の存在だ」


「!うん……!
だから、改めて言うね……

ユウ、大好き!」


「《俺》も恭弥だけが好きだ」


どちらからともなく、二人は確かめるようにキスを交わした
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