紅の十字架
□使者の合流
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「汝、なぜ動ける。痛覚を味わうようにしたはず」
「お前に教える義務はない」
「…そうか。何度来ようとも、我には勝てぬ」
「それはどうかな」
雲雀はレベル3の肩の部分に左手を付いて体を回転させながら右手に構えた烈火でレベル3を斬りつけた
「ぐ…っ、なぜだ!」
雲雀は右手の烈火を空中に放り投げてからレベル3の肩に手を付き逆立ちの格好になる
グサッ……
烈火が雲雀の手に戻らずレベル3の体を貫いた
しかし、攻撃はそれで終わることはなく…雲雀は烈火を素早く抜き取り付いていた手をバネのように利用して跳躍する
「また来る…!汝ごと、粉々にしてやる……っ」
「(万斛──)」
「我は負けぬ……!」
「破戒!!」
雲雀は渾身の力を込めて烈火を握りレベル3に向かって振り下ろす
レベル3は受け止めようと白羽取りの格好をとる
「ここで負けるわけにはいかない…!!」
「ぐぅううう!!」
ガチガチ、と烈火の刃が音を立てながらレベル3を押していく
「壊れろ、レベル3ッ!!」
「ぐぁぁぁぁあぁぁぁっ!!」
力を増した烈火がレベル3を真っ二つにしていきながら雲雀は重力に従って海へと落ちていく
その最中に烈火は日本刀の形状からトンファーに戻る
「体が思うように動かない…出血が凄いからかな…」
ゴポッ──……
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