紅の十字架
□幻想の果てに
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Paris──……
「カルテ・フォーロ……」
「久しぶりィ、方舟以来だなァ?」
パリでの任務、その最中に出てきたのはここ最近、見ることのなかったカルテ・フォーロ
断崖に腰かけて優雅にお茶を飲む姿は全く変わっておらず、普段はほどいていた髪を今回は下で緩く括っていた
「そんなのはどうでもいい。ここで、決着を付けようじゃない」
「うーん、そうしたいのは山々だけどォ、生憎、俺が来たのは別の理由なんだよなァ
神田ユウと一緒に恭弥もちょいと利用させてもらうぜェ?」
「…神田ユウを……利用?」
「アルマ=カルマに断罪の朝をォ〜、ってやつゥ?」
「!!アルマは、死んだんだ…!そんなの……っ」
──出来るわけがない
アルマは確かに死んでいるはず、その記憶はユウの記憶とほぼ同じで、その記憶ではアルマと一緒に、心中して…生きているはずがない…
「こっちでは9年間、中央庁によって隠されてたんだよォ
昏睡状態だからァ、君達を利用するんだァ!」
「…そんなの、あってはいけない……。ユウが…」
「君をそのパーティーにご招待ィ
キャハハハハハ!!!」
カルテ・フォーロが笑い出すと周囲にアクマが何体も現れる
レベル4や3が数体……
「全部、咬み殺してやる」
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