紅の十字架
□黒の教団のピンチ
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「恭弥、避けろぉぉっ!」
「……ん……?」
ボフンッ
「っちゃ〜……遅かったか……」
リーバーの声と共にうとうとしていた雲雀は徐々に目を覚ましていく
そこで異変に気づいた
「……へっ、何……嘘ォォォォッ!!
何で、女になってんの!?」
「……あー……お前の上の棚、そこにあった薬品が落ちたんだろうな
多分、そりゃ性転換の薬品だ」
「何冷静に分析してんの!何で女にならなきゃなんないわけ!」
「実を言えばな……被害者は恭弥だけじゃねぇんだ」
「は?」
リーバーに案内されて雲雀はある場所に着くと硬直した
「科学班が変なもの作りすぎなんさッッ!!」
「テメェら実は仕事しねぇで遊んでたんじゃねぇのか!?」
「わしの髪が…ウサ耳に…」
ロングになったアレンを入れて計四人が科学班の発明の餌食にされていたのを目撃した
「さー荷造り荷造り」
「え、ユウ…だよ、ね……?ラビと、アレンと…ブックマン?What?」
「ストラ──イク!!」
「もしかして……恭弥ですか!?」
「……おい。恭弥…おまえ……」
「そのことについては触れないで……僕自身もショック受けてるから
科学班……咬み殺す……!!」
「……ある意味一番の被害者だろうな」
「でも可愛いさー」
「それ以上言ったら咬み殺すよ
ってか何…これ…ロングのアレンにちっちゃくなったユウとラビ、ブックマン…うさ耳……?
ユウ、ちっちゃい……」
「何で俺だけ2回言ったんだ」
「……可愛い」
「馬鹿じゃねェのか…ッ…」
「だって本当のことだもん。で、どうするの?」
神田を抱いて雲雀が訊ねる。神田の顔は真っ赤になっている
「とりあえずラビとユウは着替えなきゃね」