紅の十字架

□黒の教団のピンチ
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この薬はコムビタンD
投与すると、どんな疲れもたちまち吹っ飛んで仕事ができるという、強力すぎて理性までたまに吹っ飛んでしまうという
まったく有り難くない残業用ゾンビウイルスだった

元々はコムイが作った薬だったが、以前に仕事が徹夜続きだった時にリーバーに取り上げられて隠されてからはコムイはその薬の居場所を知らなかったと説明した

だがリーバー自身も、取り上げた薬が多すぎて、一つ一つの薬品名なんて覚えている筈がなく……



「何がとうしてこうなったかはさておき、これじゃまったく引っ越しができない!」


「確かにね……こっから出たらゾンビになるも同然じゃないか
やだよ、そんなの!」


この感染は抗体があれば止められ、きっと教団の何処かにコムビタンDの原液を接種した感染源がいる筈
抗体はそれからしか作れない


「諸君で早急に見つけ出して引っ越しを再開するんだ!」


「抗体作ってなかったんですか」


「「(やっぱり科学班+コムイが原因か…)」」


「(ルベリエ長官に報告してやる…!)」


「(僕、婦長に噛まれたんじゃなかったっけ?左腕だからセーフなのか…?)」


「もう嫌だぁぁ…!」



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