紅の十字架

□奏者の資格を持つ者
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「《江戸接続》?なんですかソレ」


「いいから言え、タリーな
それで外に出られんだからよ」


「あとでキッチリ説明して下さいよ、師匠!」


「オレも聞きたいさ〜〜Vv」


「さっさとしろよ、モヤシ」


「アレンだっていってんでしょ」


「眠い……」


「ケンカしないのっ」


各々が口々に言いたい放題言っていることにリナリーはピシッと制止の声をあげた



「ほ、本船の《江戸接続》を解除
方舟よ、ゲートを開いてくれ

開くゲートの行き先は──…」















「おーい、みんな無事さ〜?」


「ラビ!?」


「戻ってきたのか?」


「生きてる…っ、消えた時間が戻ってくるわ〜〜っ」


「神田も恭弥も無事か!?」


「うるせェ、マリ!」


「マリ──!!」


雲雀はマリの姿を見つけるとすぐさま駆け出して抱きついた


「Σ!?」


「師匠!聞こえましたか!?泣かんでいいですよ!神田はそんなにショックを受けるな!」


「……マリ、ぶった斬る!」


「うう゛っ、わ、私の新しい弟子になる子も無事か聞いてくれ……」


「そこにいるよ、ほら」


雲雀が指差した先にはチャオジーの姿
それを見てティエドールは安堵してから近づく雲雀に微笑み、再び泣き始める


「師匠も相変わらずみたいだね…。ただいま、師匠」


「うう……っ、おかえり…っ…」


「……心配かけてごめんね」


いつものやり取りをする雲雀とティエドールにマリは笑みを浮かべた
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