捧げます!
□Caught!
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頭を冷やし
学園に戻ろうと足を進めた時・・・
後ろから強い風が吹いた
「ぅわっ・・・っ」
自然に吹いたものとは違い
嫌な予感が一気に膨れ上がった
「見つけたぜ!」
「!?お前はっ」
嫌な予感の元凶は
ミコノをクソ女と評し
いきなり攻めてきた赤髪の青年だった
「何でここにっ」
「お前を連れて帰るために決まってんだろ?来い!!!」
強気な発言は始めて会った時からだが
その瞳に映るものに
アマタの頭の中で警鐘が鳴っていた
「誰がお前と!」
「拒否権は認めねぇよ」
「っ?!痛っ−−−!!!」
いきなり距離を詰められ
抵抗する間もなく
髪を掴まれていた
「は、なせっ!!!」
「ククッ俺は待ってたんだよ
・・・お前が一人になるのおよぉっ!」
「っぅ−−−」
鳩尾に一発喰らったアマタは
その衝撃で気絶し
赤い髪の青年はアマタを担ぎ込んで
闇の中に姿を消した
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