捧げます!

□譲れない想い
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「はぁ・・・」







この学園に来てから


アマタは今までできなかった友人ができた



同じ境遇の人がいる

歳の近い存在がいるだけでも、アマタにとっては嬉しいことだった




その中で、周りと接すことが増えていき

仲間が増えていった




だからか


久々に一人になったことが


アマタにとっては寂しくもあり

不安でもあった








「久しぶりだな・・・」





「なにが、だ?」





「一人になるのが・・・って、え?」









一人、下を向いて歩いていると


後ろから話しかけられ

振り返ると



少し走ったのであろう
息の上がった青年が立っていた







「カイエン?!」





「・・・ああ」





「もしかしてカイエンも帰り?」





「、部屋まで戻ろうと思ってな」





「そうなんだ・・・」





「「・・・」」









会話が途切れ

気不味くなったアマタが再び下を向き



カイエンはカイエンで

何か言いたげに口を開けたり閉めたりし



周りに静寂が訪れた・・・










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